2013年11月24日日曜日

零戦




著者 堀越次郎

零戦の主任設計士の書いた本だというから堅苦しい技術書を想定していたら良い意味で予想を裏切られた。
筆者が三菱に入った経緯。三菱の仕事の進め方。はじめて任された飛行機の設計。テスト飛行。零戦の設計などなど。それらに加えて、どうやって非力なエンジンを使いながら、航続距離が長く、速く、運動性能の高い飛行機を実現できるのか。その辺りの技術的な話を非常にわかりやすく説明してくれる。
筆者は非常に優れた映像的記憶力を持っている。文章を読んでいるのに、今、まさに飛行機の開発が行われているさまを目の前で見ながら、優れた解説者に実況中継をしてもらっているような。そんな臨調感を感じながら、気がつくと本書を読み終わっていた。
筆者は天才的な技術者であるが、その辺りの小説家が束になっても叶わないほど文才にも恵まれている人だったのだと思った。
本書を読んでからジブリの風立ちぬを観に行った。本書を読まずに映画を見ても十分に楽しめる作品だと思った。けれども、本書を読んでいけばより一層風立ちぬが楽しめるし、堀越次郎の凄さ、零戦の凄さを理解できると思う。


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